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この町に暮らす意味は?

やまだ花園の無花果とアールグレイジャム

はじめまして、宮前ご近助コンシェルジュ菅生・初山地区の担当になりました、まゆみです。菅生でデザインと焼菓子(めぐみ焼菓子店)の活動をしています。

私は美術大学を卒業後、デザイン企画会社に入社しました。個人の作家・クリエイターを対象としたギャラリーの企画・運営、日本各地のものづくりメーカーを支援するショールームの企画・運営に携わりながら、イベントの運営事務局、展示会会場のデザイン施工、印刷物制作、はたまた工事現場の仮囲い装飾等など、様々な経験をさせてもらいました。

日本各地の「地域のものづくり」に関わり、多くの創り手さんに会い、「つなぐ」という役割をする中で、「自分の故郷って何だろう?」「自分の地元って何だろう?」「自分の住む町で、誇れるものは何だろう?」と思う瞬間が多くありました。各地の創り手さんは、自分たちの住む場所の魅力や良いところ、好きな場所を沢山『言葉』にしている。地域地域と呪文のようにつぶやく毎日を送っていながら、翻って自分はどうかと言えば、(当時)東京に住んではいるけれど、その住んでいる街の地域活動に参加しているかというと全くしていない。ただただ仕事へ行き、帰って寝るための場所になっていました。出張へ行けば、見せたいものがある、連れて行きたい場所がある、と案内してくださる方たちの姿は眩しくて、そして羨ましくもありました。会社を辞めてフリーランスになった時、いよいよ東京にいる意味がなくなり私は「地元」に戻りました。2017年5月、今から3年前のこと。遊びでかれこれ12、3年以上続けていた妹・めぐみとの焼菓子の活動もいよいよ本格的にやりたい。やらなければいけないという思いも混じる、そんな時期でした。

幸いなことに、地元へ戻ると近くにはとても心強い存在がいました。同じ、ご近助コンシェルジュ平地区の担当をされている「花ノ停留所」の山田佳一朗さんです。デザイナーさんとしても活躍されながら、花苗農家さんとして地域活動にも貢献されている。前職でデザイナーさんとしての一面のみを見ていた私にとっては、佳一朗さんの動き(JA青年部の活動に、花ノ停留祭やマルシェイベントの開催)はかなり衝撃的に映りました。ここには何もない、と思っていたはずの地元が急にキラキラと輝きだしました。電車に乗れば、渋谷まで急行で20分。新宿まで快速で30分。にも関わらず、まだまだ自然は豊かで、周りにこんなに農家さんが多い。焼菓子は近くの生産者さんのものも使っていきたい。そんな気持ちが大きくなりました。

アトリエは菅生にありますが、店舗ではありません。妹の方が出産を控えていたため、一体自分たちがどこまで出来るか分からないし、まずはこれまで通りに通販、そして売りたい時に売りに行こう。そんなスタイルで始めたからです。製造許可を取り、ちゃんと焼菓子の活動を始めて4月で丸2年になりましたが、昨年11月、溝の口にできた共創型シェアマーケット「ノクチラボ」で常設販売をスタートして、ようやく「ここに行けば買える」を整えることができました。
このコロナの自粛期間中、私たちは割と影響を受けずに仕事を続けました。それはコロナ禍にありながら、そのノクチラボが変わらずに営業を続けてくれたこと、あとは続けてきた配送と卸で動いていたから。もしもアトリエがお店として機能していたら、以前と同じようなお勤めをしていたら、変わらずに仕事をすることは困難だったと思うし、自分や周囲への感染リスクももっともっと高かったと感じます。自宅と仕事場は離れた場所にありますが、車でコンパクトに動ける環境の中で仕事をすることのメリットを多分に感じることができました。

地域活動=自治会や町内会、でしょうか。でも「自治会や町内会」というと、どう関わったらいいのか分からなくて難しく考えてしまったり、人付き合いを面倒だと思ったりすることもあるかと思います。でも、何か大きな災害があった時、苦しい時、知り合いが多いことがきっと大きな力になるし、何よりも日々の楽しさが増すはずです。
私も焼菓子の力を借りながら…になりますが、「めぐみ焼菓子店が近隣農家さんの野菜や果物を使うこと、地域行事に関わること」が、若いお父さん・お母さん、そして子供たちが地域行事に参加する、興味を持ってくれるきっかけになればと思います。まだまだ歩き始めたばかり。自分の住む場所の魅力、良いところ、好きな場所を皆さんと一緒に見つけていけたら、そして作っていけたらと思います。どうぞよろしくお願いします!

【ご近助コンシェルジュ:まゆみ】


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