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★避難所運営会議ってなんぞや?

避難所運営会議って?

ご近助コンシェルジュ 宮崎・馬絹・小台地区担当/Chiaki、2023年2月24日記】

2022年8月のことなのですが、宮前市民館で開かれた合同避難所運営会議というものに参加してきました。          

合同避難所運営会議とはその名の通り避難所をどう運営するか?を考える会議でした。
参加者は、区内の小中学校の校長先生、PTA会長、町内会長、そして区の危機管理担当の方達。
近隣の校区の方達と同じ班でワークをしました。

この会議は毎年開催されているので校長先生や町内会長さんは何度か参加されている方達ばかりでしたが、今回初めて参加した私には知らなかったことばかり。
今更ながらPTAって地域のいろんなところと関わっているんだな・・・と実感しました。
参加するからには何か持ち帰るぞ!!と気合を入れ直し、ノートを取って参加してきました。

【写真:相棒のノートです。】

相棒のノートです。

相棒のノートです。


HUGとは?

今回やったのは、HUGというゲーム。
「避難所運営ゲーム」をアルファベットにしたものの略です。

HUGっていうとハグが思い浮かんで不安な心に寄り添ってあげるとかそういうことかな?と勝手に連想してしまったのですが、これ以上なくストレートな名称ですね。
このゲームは、避難所の開設や運営を体験するもので、震災発生から数時間後に避難所が開設し、開設2日目以降を想定して
避難所で起こり得る事例に対してどう対処して避難所を運営していくか?を考えるゲームです。
各班6人前後、7班でゲームを開始。カードにはいろんな出来事が書かれています。
・ペットと一緒に避難したい
・車を持ち込みたい
・食料を分けて欲しい
・子どもがうるさいと他の避難者に怒られた
・体の不自由な高齢者がいる
・持病の薬が無くなりそう
・お腹が空いたのだけど朝食はもらえるか
などなど・・・
私の班には川崎区の洪水の際に実際に避難所の運営に関わったという校長先生がいらして、「朝食は何時から?て聞かれた」という リアルな話も伺うことができました。

【写真:当日やったゲームの説明、備蓄倉庫に入っている物品リスト、避難所で注意することなどが書かれたガイドなどが配付されました。】

当日やったゲームの説明、備蓄倉庫に入っている物品リスト、避難所で注意することなどが書かれたガイドなどが配付されました。

当日やったゲームの説明、備蓄倉庫に入っている物品リスト、避難所で注意することなどが書かれたガイドなどが配付されました。


HUGで感じたこと

今回このゲームをして感じたことは、本部の判断すべきことは多岐に渡るということ。
それこそ、いろんなバックボーンがあってそれぞれの立場があって主張があって...
どれが正解とかないのだけど、その中で最善と思える行動をしていく。
最後に班ごとにシェアがあったのですが、皆さん感じられたことは同じようなところに行きつきました。
・采配が大事
・役割分担をする
・避難者も巻き込んでみんなで運営
・保育などの特技のある方は受付で聞き取りをしておく
・物資の把握(把握していないと使えない)
・配慮の必要な人の配置方法(コロナやインフルエンザ、高齢者、乳幼児など)
などなど、
考え出したら、あれは?これは?いろいろ気になってしまいました。
避難所に避難していない人の食料の配布とか、駐車の許可とか、「各避難所で臨機応変に決めていただいて」って言われましたけど、私、臨機応変って一番困る。と思ったのです。
だって、臨機応変って、基本がわかっていた上で初めてできることだと思いませんか?
基本的な対応策とかはきっとマニュアルがあるのでしょうけど、有事になってから初めて見るのでは時間がかかるし、大事なことを見落とすかもしれない。
もっと気軽に、というか目に触れやすいところに出してもらえるといいのになーと思いました。
あとは、今回みたいに一部の人対象にやるだけでなく、広く周知するとか。
総合防災訓練とかはそういうことなのでしょうか。
でもあれも興味ある人しか行かないですよね・・・そんな私も行ったことが無いので
本当に申し訳ないのですが。


一番気になったこと

そして、今回一番気になったことは「本部の構成員」です。
散々本部が大事、って結論になっていたのですが、じゃあその本部ってどんな人で構成されるのか?ってことです。
いろんな属性の人で構成されていることが大事な気がするのです。
もっと言えば、子育てママや女性目線を入れられるか。
だって、想像しちゃったんです。もしも災害が起きた時、私、本部に行けるかな?って。
夫は消防団員なので、何かあったらきっとそっちに行ってしまう。

そしたら子ども達は? 我が子を放って避難所の運営手伝うの?
ちょっと無理かも・・・
子どもも一緒に避難所の手伝いに巻き込む?とかとか。
そう思うと、避難所の本部を担ってくださる方達って、ある程度年齢のいった男性達である可能性が高い。その方達が、果たして小さい子やママたちや女性のこと、わかってくれているかな?そう心配になったのも、ゲームの中のやりとりからなのですが、
「おむつってどれくらい使うの?」って一言があったんです。
これ、子育てを経験されたり、身近に小さい子がいたらわかってもらえると思うのですが
月齢が小さいほど枚数が必要で、1日10枚くらい使うこともあるし、そこそこ大きくなっても4.5枚使うよねって感覚あるじゃないですか。
授乳スペースだってパーテーションよりテントがあるならそっちの方がいいって思うし。
生理用品だって急に必要になったりしても男性には言いにくい。
そんなことが頭を駆け巡ったので帰り際に職員さん捕まえて訊いてみました(笑) 。
そしたら「おっしゃる通りで女性への配慮は課題です」とのことでした。
マニュアルにそのような記載があるようなことをおっしゃっていましたが、
現場がバタバタしていたら、そこどれくらい拾ってもらえるでしょうね?
「地域の避難所運営会議でぜひそのあたりも話し合っていただければ」とも言われたので、今回のこれが基本の基本で地域に持ち帰って、その地域に合わせた避難所運営の方法を作り上げてくださいってことですね、と やっと理解しました。
これも今回参加したことの意味だと受け止めて、地域の避難所運営会議が開催されたときには女性目線を遠慮ゼロでアピールしてみようと思います。
なんか思いの外長い記事になりました (笑)。
お付き合いいただきありがとうございました!


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