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★「農」ある豊かな暮らし―「みやまえ農フォーラム」開催

農あるまちづくり部会開催「みやまえ農フォーラム」

【初山・菅生・水沢地区担当、2023年3月10日 記】

 宮前区には川崎市内最大数の農家があることを知っていますか?
 その維持には農家の方々の頑張りはもちろんのこと、都市農業を地域にとって「とても大切なものだ」と捉え、手伝いたい、関わりたいと思う多くの人々の存在が欠かせません。宮前区にいるそんな多くの人々のなかの代表的な団体が、宮前区まちづくり協議会の「農あるまちづくり部会」です。

 この部会では、2011年から毎年春と秋に「農家巡りウォーキング」を開催。22年秋で23回を数えました。区民が農家を訪ね歩き、お話を直接お聞きするこのイベントは、これまで多くの農家と区民をつないできました。
 そしてもう一つの大きなイベントが、2023年3月4日に開催された「みやまえ農フォーラム」です。毎年「農」にまつわる様々なテーマで実施されており、今年で5回目のテーマは「農に携わる人々からの発信」。
 本格的な農家から、レンタル畑を数年前に始めたという人まで、農との様々な関わり方が紹介されました。

【写真:みやまえ農フォーラムのチラシ】

みやまえ農フォーラムのチラシ

みやまえ農フォーラムのチラシ


このまちで育む、農あるくらし

 フォーラム当日は、「農あるまちづくり部会」部会長の清水まゆみさんが最初に、宮前区の農に大きく貢献された荒川洋子さんと松井隆一さんを紹介されました。
お二人は共に80歳で昨年の11月、12月に亡くなられました。数十年にわたり、都市農業を守るべきもの、あるべきもの、支えていくものだという信念で、「畑で人をつなぐ」と言い続けて活動されてきたお二人でした。宮前区の農を語る上では欠かせないお二人の意思を継いでいきたいという部会長に、誰もが大きく頷いていました。

 その後、以下の5人の方々が、ご自身の「農」との関わりを紹介され、「農」に携わるきっかけ作りや情報提供が行われました。

1. 宮前区水沢の福祉施設が運営する「はぐるま稗原農園」で、農園サポーターとして週二回、堆肥作りから農園を手伝っている髙橋眞人さん。

2. コロナ禍をきっかけにレンタル畑での農作業開始。野菜作りの面白さや奥深さにどっぷりはまり、野菜の無垢なパワーに心も体も健やかにしてもらっている。また、農家巡りウォーキングに参加し、人とのつながりができ、「おすすめします」という中島桃子さん。

3. ガーデニングを道具にコミュニティづくりを市民主体で実施している「宮前ガーデニング倶楽部」代表の河井明子さん。みどり環境を守るには「農」だけではなく、ガーデンにも大きな役割が。

4. 高津区の農家に生まれ、都市計画を大学で研究。庭師として造園に関わったり、まちづくりの専門家集団に勤務する傍ら、実家で農業の6次産業化にも取り組む秋元友里さん。

5. 農家巡りウォーキングに生産者側の立場で関わり、無農薬栽培で動物性肥料も使わず、野菜や果物栽培をしている横山紀惠子さん。自然栽培セミナーも開催。

 第2部のパネルディスカッションは、高校生からの「学校で専門的に学ばなくても農業に携わることができますか?」という質問や、「川崎市の小中学校給食における有機栽培野菜の活用推進の現状は?」という質問など、多様な意見交換が行われました。

 宮前区の「農」ある暮らしが、これからも多くの人々の多様な参加を得て、守られていきますように。

【写真:高校生からシニアまで多くの人が参加】

高校生からシニアまで多くの人が参加

高校生からシニアまで多くの人が参加


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