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★有馬こ文 疑似体験「ながしそうめん」萬闇流し(よろずやみながし)取材記

有馬こ文 疑似体験「ながしそうめん」萬闇流し(よろずやみながし)取材記

【ご近助コンシェルジュ 有馬・東有馬地区担当/山口正孝、2021年7月30日 記】

有馬・東有馬地区担当の山口正孝です。

梅雨も明け、厳しい暑さが続いております。子どもたちは、コロナ禍の下で迎える二度目の夏休みを過ごしています。地域においてもイベントの中止や延期が相次ぐ中、7月24日(土)有馬こども文化センターにて、疑似体験「ながしそうめん」~萬闇流し(よろずやみながし)のイベントが開催されました。

「疑似体験」ってどういうことだろう?

「萬闇流し」ってなんだろう?

イベントのタイトルだけ見ても、ワクワク・ドキドキしますね。
さて、その正体は・・・

当日の朝はにわか雨。お天気が心配でしたが、その後、晴れ間が広がりイベントはとても楽しく盛り上がりました。以下レポートいたします。

◆有馬こども文化センター

こども文化センターの運営は、(公財)かわさき市民活動センターの青少年育成事業の1つです。
同センターは、川崎市における市民活動の中間支援組織として市民相互の連携を図りながら市民活動の活性化を促進するとともに、青少年の心身の健全な育成を図るため、青少年事業の推進及び地域組織への支援を行い、もっと住みよい地域社会の確立に寄与することを目的としています。
川崎市より市内59館のうち53館のこども文化センター及び114箇所のうち102箇所のわくわくプラザの管理・運営を、指定管理者として受託しています。また、市内5箇所の連携型地域子育て支援センター「ふぁみぃゆ」を運営しています。

有馬こども文化センター

有馬こども文化センター


今までの「ながしそうめん」イベント

有馬こども文化センターでは、夏のイベントとして2019年まで「ながしそうめん」イベントを開催していました(20年は新型コロナウィルスの影響でイベント中止)。
毎回、有馬こども会の皆様が中心になって準備いただいています。

「ながしそうめん」は、本物の竹で手作りの流し台を作り本格的なものを準備します。
毎年横浜市都筑区にある都筑民家園より本物の竹を提供いただくそうです。
約2.5メートルに切ってもらい、そこから有馬こども会の永野様のご自宅にて面取りやヤスリがけをされます。竹を単純に割る作業だけでなく、節の部分をどれだけ残すかがコツで、水の流れにそうめんがスムーズに流れるよう絶妙な調整がなされています。熟練の技が冴え渡ります。この作業にだいたい3時間かけているそうです。

青々とした竹がいいですね。

毎年新しい竹の流し台で、そうめんをおいしく食べていましたが、新型コロナウィルスの影響で残念ながら昨年は「ながしそうめん」のイベントが中止になりました。

今回は形をかえてのイベントでしたが、2年前に作成したこの竹の流し台が再び日の目を浴びることができました。

【写真:2019年こ文での「ながしそうめん」イベント】

2019年こ文での「ながしそうめん」イベント

2019年こ文での「ながしそうめん」イベント


今年の「ながしそうめん」イベントは?

そして今年の夏・・・
コロナウィルスの影響で、食べ物の提供や人が多く集まるイベントもできず。やはり今年も中止せざるを得ないか・・・

そんな中、有馬こども文化センターの運営協議会では「なんとか子どもたちの笑顔がみたい!」の想いで検討が重ねられました。

そこで考え出されたものは・・・
食べられないけど、「ながしそうめん」が体験できるイベント。そして、何が流れてくるか分からないドキドキ感。そんな楽しいイベントとして生まれ変わりました。
これが、
疑似体験「ながしそうめん」萬闇流し(よろずやみながし)です。
今回のイベント開催に至るまでの経緯を、有馬こども文化センター館長の今村様に話を伺いました。

-今回は運営協議会共催行事となっております
はい。各館で運営協議会の制度を設けて定期的に会議を開催しています。
私たちとともに町内会/自治会会長、こども会会長、青少年指導員、PTAなど地域の方々に入っていただいて色々とお力添えいただいています。

-今回のイベント開催に至る経緯をお聞かせください
先日、子育て支援会議があり、その中に中学校の先生がご出席されていました。体育祭では感染対策を施しながら、学年を分けたりと、子どもたちのために色々工夫しながらイベントを開催されているのを聞き、私たちにも何かできないだろうかと考えました。
緊急事態宣言下のイベントにおいては、人数制限や食べ物の提供はNGなどのルールは定められておりますので、そのルールに沿った形でのイベントを検討してきました。

ー今回の疑似体験「ながしそうめん」のアイデアは
運営協議会で検討する中で、日本の古き良き夏の風物詩である「ながしそうめん」を子どもたちに体験させて伝えていきたいという気持ちを話してくださった方がいらっしゃいました。
毎年、実際の「ながしそうめん」を開催していた際には、そうめん以外にも色々なものを流していました。さしみこんにゃくや、かにかまぼこ、缶詰のみかんなど流して子どもたちもすごく喜んだ経験があります。
今回は、食べることはできませんが、例えばこんにゃくゼリーなど、持ち帰ることができるものは流せると思いながら具体的なアイデアが固まっていきました。

そして、スーパーボールすくいからヒントを得て、スーパーボールや、金魚や亀、カエルなどのおもちゃを流すことも決まりました。
また、職員からも「ながしそうめん」の疑似体験をさせるのも目的の1つにしたいとアイデアがあがり、そうめんを模した綿の糸を作って流しました。これが本物そっくりだったのでまさに疑似体験となりました。

さらに、今回はゲーム性を持たせたいという意見もあり、糸に小さなビーズをつけてそれを取った子どもたちに賞品を渡すことにしました。

ー萬闇流しというサブタイトルも面白いですね
はい。こども会の方からのアイデアでこのネーミングいただきました。「疑似体験」というキーワードだけではこのイベントの趣旨や内容が伝わるかわからないので、どんなものが流れてくるかはお楽しみということを伝えるためにユーモアを持たせました。

【写真】有馬こども会のみなさま

有馬こども会のみなさま

有馬こども会のみなさま


イベント開始です!

さあ、イベントが始まりました!
イベントは、1回30分ずつ。1回につき10-11名の子どもたちが集まり、2回に分けて開催しました。

「ながしそうめん」イベントの順番は・・・

①「ながしそうめん」の疑似体験
最初に「食べられないよ」としっかり子どもたちに伝えたうえで、そうめんに色も太さもとてもよく似た、綿の糸が流れてきました。
これがまたリアルなんです!

食べられないけど、流れてくる糸をしっかり箸でつかんで器の中へ。
これがまさに疑似体験!
コロナが収束して、実際に食べられる日が来るといいですね。

②スーパーボール、金魚、カエルのおもちゃ
スーパーボールすくいからヒントが得られていて、スーパーボールがコロコロと流し台から流れてきます。そして金魚や亀さん、カエルなどのおもちゃも流れてきました!
1人2-3個までとしっかりルールを決め、子どもたちは箸でつかむのに悪戦苦闘。大はしゃぎ!特別ルールでスプーンも用意しましたよ!

③笹舟
こども会の皆様が当日即席でつくった笹舟も。竹でつくった流し台に水が流れ、そこに笹舟が流れてくるというとても風流な一面も。気温が上昇する中、気持ちはとても涼しくなりました。

④こんにゃくゼリー
おもちゃだけではありません。その場で食べないこと、きちんと持ち帰って食べてもらうこということをしっかり伝えて、こんにゃくゼリーを流しました。
平べったくてこれが意外にも流れづらい、流す大人もひと苦労。そして子どもたちも箸で取りづらく苦戦。でもこれがまた楽しい一幕でした。


⑤お楽しみ(ゲーム)
最後のメニューが萬闇流しという所以の真骨頂。
疑似体験で流した、そうめんを模した糸のいくつかに、内緒であたり付きの小さなビーズを入れて流しました。


子どもたちは、箸でつかんで器の中へ。そして器の中を確認。

赤いビーズがついている糸をつかんだ子には運営協議会の会長賞として花火セットがプレゼントされ、青いビーズがついている糸をつかんだ子には館長賞として人気アニメキャラの巾着袋がプレゼントされました。

もちろんビーズがなかった子にも人気アニメキャラの缶バッジがプレゼントされ、参加した子どもたち全員にプレゼントが配られイベントは終了しました。

⑥参加賞
イベント終了後は子どもたちにアンケート。
回答してくれた子どもたちに参加賞としてミニオンのライト付きキーホルダーが手渡されました。

子どもたちの感想は、みんな満足!本当に喜んでくれて楽しいイベントでした。

(子どもたちのアンケートから)
・やったことがなかったから、すごく楽しかった。
・ゼリーや金魚がすごく欲しかったので良かった。
・後ろより前の方が、とれたかもしれなかったけど、とても楽しかった

保護者の方からも「本当のそうめんみたいですね」という声もありつつ、「おつゆは本物が良かった」という意見も(笑)・・・そうしたら食べてしまいますね(笑)
あるお子さんが、「茶色いお水にすればいいんだよ」と!
色々考えてくれて、かつ、楽しんでくれたようです。

子どもたちの発想はさっと出てくる…実に面白いですね。

【写真】イベントの様子

楽しいイベントの様子

楽しいイベントの様子


イベントを終えて

イベントは大成功でした。館長の今村様からは以下のコメントをいただきました。

「1回目も2回目も大成功。夏休みの暑い中でしたが、そんなことはすっかり忘れ子どもたちのはしゃぐ声に暑さもかき消されました。

イベントができない、中止することはコロナのせいにしてしまえば簡単ですが、子どもたちの笑顔にあえて決してそうではないと思いました。
都内や神奈川では感染者数も増えつつある状況ですが、この状況の中でどうすればいいのか、1人1人の心構えが一番大きいのかなと思います。
ただもちろん、色々なご意見をもたれている方が多いなかで、どこの部分が中和先であるんだろうということを考えてやっていかないと、ただ漠然に何かやるというだけではいけないなと思います。

そういう考え方、形でやっていければ、だんだん、お母さんお父さんたちにも共感もっていただいて、こども文化センターもこういうことしているんだということをわかっていただき「一緒に地域のみなさまを支えていく」という方向にもっていけたらうれしいです。

今回は、企画が決まってから、準備もあっという間に出来ました。
何も動かなくても、地域の皆様といつも一体になっていたからこそです。いつもやってきていた、継続という武器ですね。継続があるからこそ、それがすぐできる。
そこに新しいものを入れていくという形が今回とれました。

私もこちらに着任してきてすぐの行事でしたが、子どもたちが喜んでくれて本当に良かったです。そして、何よりも地域の方の力添えがないとできないイベントだなと感じました。」

<<編集後記―取材を終えて>>
今回の疑似体験ながしそうめん。とても工夫を凝らしたイベントでした。
コロナ禍という状況の中で、イベントが制限される中、知恵を出し合い、なんとか子どもたちのためにしてあげられることはないか。その考え方、行動力に感銘を受けました。

準備に完璧を期すことは困難かもしれませんが、どこが落としどころなのかをきちんと考えることが重要と感じました。
「ながしそうめん」は食べ物だから絶対無理という発想から、「ながしそうめん」という手段は同じで、流すものを変えて開催と発想の転換の結果、子どもたちから「みんな満足!」という感想が聞かれました。とても素晴らしいと思います。
コロナ禍では、国民に一定の我慢が強いられています。
一方で、その中で出来ることは無いだろうかというチャレンジ(冒険)したい想い。

「我慢と冒険」
二つの相反する側面がどうしてもあります。

転石苔むさずーA rolling stone gathers no moss.

という言葉がありますが、この言葉には二つの意味で使われます。
1) 活発に活動している人は時代遅れにならない:冒険の精神
2) 転職や転居を繰り返す人は、地位や財産を築けず大成しない:我慢の美徳

この言葉の通り、一見矛盾するように見てとれますが、我慢するところは我慢し、チャレンジするところはする。その中和のポイントを見つけることが、アフターコロナの世界においてもとても重要な要素になると考えさせられました。

今回のイベントはとても良い事例と思います。

【写真】本物のながしそうめんみたい

本物のながしそうめみたい

本物のながしそうめみたい


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当日の様子

当日の様子

いっぱいとれた!

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当たったよ!

当たったよ!

風流です

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