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社会を明るくする運動

民間の保護司が付けるバッジ

【ご近助コンシェルジュ 野川・梶ヶ谷地区担当/小川、2021年11月15日 記】

野川地域担当小川です。
今回の記事は、前々から個人的に興味があった[保護司さん]についての取材記事となります。
興味があったというのも、テレビのドキュメンタリー番組が好きでよく観るのですが、そういう場面に登場する保護司さんって一体どんな役割なんだろう・・。
所謂、やんちゃな人や少年たちと交流している場面が多いけど何をしているんだろう・・。
という、単純な疑問がきっかけで、近所の顔なじみの男性が保護司さんだと知り、
“宮前区にも保護司さんっていらっしゃるんだぁ”
という所から、取材をしてみたいと思い区役所ご協力の元、段取りをして頂きました。

【写真:民間の保護司が付けるバッジ】


保護司とは・・・?

啓発グッズ

この記事を読んでくれている方の中で[保護司]という言葉、活動を知っている、聞いた事ある方はどれぐらいいるでしょうか。
もしかしたらそんなに多くはないかもしれません。
公に『私は保護司をやっている』とは、なかなか言えないし、基本は秘密厳守な活動なので知ってる方は少ないかもしれません。
そのような活動の為、今回は写真も顔出しなどはしていませんので、ご了承下さい。
むしろ難しい立場である中、取材にご協力頂き有難いです。

さて、保護司とは。
法務省が管轄で、法務大臣から委嘱を受けた非常勤の国家公務員(実質的に民間のボランティア)です

<活動内容>
保護監察官と協力して活動を行う

*保護観察*
更正保護の中心となる活動。犯罪や非行をした人に対し更正を図るための約束ごとを守るよう指導。生活上の助言や就労の援助を行い立ち直りを助けるもの

*生活環境調整*
少年院や刑務所に収容されている人が、釈放後スムーズに社会復帰を果たせるよう、釈放後の帰住先調査、引受人との話合い、就職の確保などを行い必要な受入態勢を整える

*犯罪予防活動*
犯罪や非行をした人の改善更正に地域社会の理解を求めるとともに、未然防止のため毎年7月の【社会を明るくする運動】を通じ、講演会・住民集会・学校との連携事業など犯罪予防活動の促進


具体的な活動として、毎月1~数回保護観察対象者が保護司の家(職場などの場合もある)を訪問、または保護司が対象者の家を訪問する。
その時に、最近の生活状況などについて話合い、相談に応じて対応する。
各地域の保護司会では、定期的に会合や勉強会が行われ、保護司会の活動などについて話し合う。


保護司の方々の職種は様々で、幅広い分野の方々が活動している。

【写真:啓発グッズ】


宮前区の保護司活動

取材風景

保護司さんに興味があったとはいえ、実際身近にいらっしゃると知ったのは最近のこと。
およそ45年、宮前区に住んでいますが、関わったことはありません。

宮前区には保護司さんが45名ほど活動されているそうで、私が住んでいる野川地域には10名の保護司さんがいらっしゃるとのこと。

最初聞いた時には
“野川多い!”という印象でした。区内45名の中の10名が野川地域にいらっしゃるのだから確かに多いですよね。

区内で保護司さんが多く活動されてる地域ということで、安心感もある。と同時にちょっとだけ地域活動に携わっている立場としては、保護司さんの活動が無くなる地域になっていく方が良いに決まってるよな、と、何か出来る事はないかなと取材をしながら考えていました。

今回取材をさせてもらったのは野川の保護司さん10名のうちの2名の方。
お二人とも女性です。

なかなか一筋縄ではいかない活動だと思いますが、活動時には大変なことも楽しいことも、色々なことがあるようです。

お二人とも10年を超えた活動歴とのことですが、日々の活動でどんな事を感じながら携わってきたのでしょう。
お話を伺いました。

【写真:取材風景】


あなたの応援団

保護司さんは推薦されてなるのが通常のようですが、お二人とも推薦された時には戸惑いもあったようです。
『自分に出来るのだろうか』と不安に思われたこともあったとのことですが、お一人の方は“誰にでもご縁がある活動ではないな”と、意を決してなられたようです。
実際なってみると、人生の先輩方とお会いできる機会も多くなり、学べる機会も増えたとのこと。

もうお一人は、お父様もかつて保護司の活動をされていて、家に恐そうな人が来ていたけれど、付き合いが長くなり仲良くしていて、保護司自体には抵抗は無かったとのことです。

保護司の活動は、主に<更生保護>という部分に大きな役割があるようですが、活動の中には大変なことも多いと聞きました。
担当する人の言ってみれば人生を背負い、再犯を防ぐことが目標にもなるわけです。

罪を犯した人を、自宅に招き面談をすることも多いので、まずは同居の家族の理解が必要で、中には〔こわい〕〔嫌だ〕と家族に反対される人もいるとか。

また、担当した人が再犯した時は非常にショックが大きく、自分を責めることもあると少し悲しそうに仰っていました。

最近の子供達はスマホがあり、連絡ツールがSNSのため顔が見えない繋がりも増えて、仲間の範囲が広がりそれが犯罪に関わってくることもあるようです。

私も長引くコロナ禍で、コミュニケーションの取り方が変わってきているなぁと、子供たちが集まる場に行くととても感じることがあります。

口元の表情がマスクで隠れ、本来の表情が分からないままのコミュニケーションは、大袈裟ではなく、犯罪の引き金にもなることがあるんじゃないかなと、、、。。
コロナウィルスが心の犯罪をも巻き起こしてるように感じて、切ない気持ちにもなりますね。

大変なことや困ってることは、各保護司さんにも色々あると思いますが、こんなエピソードもありました。
担当の子が、更生しやがて大人になり、社会復帰をして、時に子供を見せにきてくれることがある。
『あの時はありがとうございました』
と、一言もらった時に“ほっ”と胸を撫で下ろす。と。

担当する人はみんなタイプは違うけど、全員に対しまずは肯定するところから入ります。

<あなたの応援団だから>

ということを伝え、どんな時でも味方でいることは、それが伝わった時にきっと、
更生という道に歩みを進めていくのかもしれないですね。

更生した人は、〔感謝の気持ち〕が自然とわいてきて、それを担当の保護司さんに、言葉や気持ちで伝えることができるようになってくる。

応援団で居る忍耐は、生半可ではできないです。
お話を聞けば聞くほど、保護司さんの活動にアッパレという気持ちになりました。


取材を終えて

私のドキュメンタリー番組好きから、保護司さんへの興味がわき今回の取材に至ったわけですが、何も知らない状態から保護司活動のお話を聞かせて頂き、
短い時間の中でも濃密な内容に驚いた取材となりました。

昨年からコンシェルジュとして活動させてもらい、まだそんなに多くの取材をしているわけではありませんが、関わらせてもらう先々で、活動や内容に感心するばかりです。

今回も、保護司活動に触れて、時には命がけでの対応もあるんじゃないか、ものすごく覚悟のいる活動なんだろうなと、心打たれました。


私は普段、西野川で駄菓子屋のおばちゃんをやっていますが、地域の子供たちと接する機会も多いです。
駄菓子を選んでる子供たちと色々なおしゃべりをしながら、時には家庭のこと、お友達のこと、好きな人のこと笑などその子たちの抱えた事情も見える時があります。

駄菓子屋を始めた当初、小学生だった子たちが中学生になり、やんちゃな道を歩き始めた子もちらほら。

道端や校内でばったり会った時には、なるべく話しかけるようにしてますが、彼らが保護司さんにお世話になることなく、ひとまずは頑張って生きていって欲しい。
私はただの駄菓子屋のおばちゃんだから、保護司さんのように長い期間で彼らに寄り添うのは難しいけれども、小学生の時に駄菓子を買ってたあそこの口うるさいおばちゃんが、そう言えばいつもなんか自分の味方でいてくれたな、と、ふとした時に思い出してくれたらと思います。
そして、そんな彼らが辛い時や苦しい時の応援団で私もいられたらと、改めて今回の取材を終えて思いました。

普段地域の中で暮らしていると、あまり気付かないことも多く、知らない活動も多いですが、犯罪や非行をした人たちも同じ地域の仲間であるんだということを想い、更生に向けて地域の中で必死に生きてる人たちのことを陰ながら応援し、そこに関わる保護司さんには感謝の気持ちを持ち、今後も自分なりの地域活動をしていけたらと思います。


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