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★「幸せいっぱい!」のコミュニティサロン
「幸せいっぱい!」のコミュニティサロン
【ご近助コンシェルジュ 平・神木本町・五所塚地区担当/山田佳一朗、2021年11月28日 記】
「コミュニティサロン」をご存じですか?
言葉を聞いたことはあっても、何をしているかよくわからないという人もいるかもしれません。
恥ずかしながら私もその一人でした。
そこで今回は平風久保町会の西村颯香さんがご自宅で開催する「ふれあいサロンさつか」にお邪魔し、お話を伺いました。
【写真:「ふれあいサロンさつか」の西村颯香さん】
どんなことする?
ふれあいサロンさつかは毎月第一と第三木曜日の11:00?14:00に開催。
午前中はその時々でテーマを決めて話し合いをしています。
この日のテーマは「社会福祉協議会とは何ぞや?」
デイケアとデイサービスの違いなどが話題でした。
12:00になったらみんなでテーブルを囲んでランチ。
以前は手作りしていたそうですが、コロナの影響で近くのスーパーで購入したお弁当とお味噌汁になったそうです。
食後のデザートタイムでは、旬の柿と緑茶でほっこりされていました。
食事が終わると認知症予防で脳トレ。
思い浮かぶ野菜を順番に3個ずつ言ったり、歌を歌って脳を活性化させます。
その他にも利用者の方が楽しめるような企画があり、私たちが運営する花ノ停留所がハーバリウムのワークショップをさせていただいたこともありました。
【写真:皆さんで和やかにランチ。お食事以外はマスクをされてお話しされていました】
「幸せいっぱい!」
サロンは地域の80歳以上の方5名がご利用されています。
サロンのお隣にお住まいの鈴木マスイさん(写真右)は96歳。
10月にはサロンで誕生会をしたそうです。
以前は毎週開催していたそうで、「サロンができて毎週幸せいっぱい!」と笑顔で話してくれました。
千葉康子さん(写真左)はボランティアスタッフとして関わり始め、今は利用者。
サロンでは80歳まではボランティアスタッフとして携われますが、その後は83歳まではボランティアをしながら利用者として通う制度があるそうで、その名も「リボラ」。
この日もリボラのお一人が参加されていました。
その他、ボランティアとして早川さん、岩見さんのお二人が参加され、お手伝いをされていました。
【写真:右が96歳の鈴木マスイさん。左はガレージセールで購入した黒のカーディガンをお召しになられた千葉康子さん】
ガレージセールの役割
サロンの日に合わせ、庭先でガレージセールをしています。
並んでいるのは全て寄付していただいたもので、300円で販売。
(この日はセール中で全て100円!)
その売り上げはお誕生日会のプレゼントやお食事会に使うなど、サロンの資金として活用されます。
ガレージセールの役割は資金となるだけではありません。
利用者の方が気に入ったものを購入したら、その場でファッションショーが始まります!
この日は千葉康子さんが黒のカーディガンをご購入され、とってもお似合い。
ガレージセールは利用者さんの気持ちを弾ませ、そして会話を生み出す潤滑油としても作用していました。
【写真:庭先で同時開催されるガレージセール。この日はセール中で全て¥100!】
なぜサロンを始めたのか?
西村さんは障害を抱えていた旦那さんを8年間介護されていました。
しかし、約20年前に旦那さんが亡くなり、障害者の方のボランティアをしたいと田園調布学園大学 人間福祉学部で福祉について勉強されたそうです。
卒業後、サロンを始めて14年。
その功績を認められ、今年10月に宮前区社会福祉協議会より宮 前市民館で表彰されました。
サロンではご本人より、ボランティアの方や利用者の方々が自慢げに「すごいでしょ!」とお話しくださったのが印象的。
そして、この日は遠く藤沢からもサロンを視察に来られ、その活動を参考にされていました。
地域のご高齢の方々にふれあいと幸せを提供している「ふれあいサロンさつか」。
この地にコミュニティサロンが根付き、そして広がっていくのを目の当たりにした1日でした。
◆サロンの入会方法など、詳細はこちら
【写真:今年10月に宮前区社会福祉協議会より宮前市民館で表彰され、地域誌にも掲載】