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★「継続は力なり」町内会・自治会合同防災訓練
「継続は力なり」
【ご近助コンシェルジュ 犬蔵・南平台・白幡台地区担当/カズ、2022年2月6日 記】
気温は低く肌寒さはあるものの、すっきり晴れた2月6日、南平台第一集会所前広場にて防災訓練が行われた。
南平町内会、南平台自治会、南平自治会、南平みどり会、平住宅自治会、向ヶ丘コーポビアネーズ自治会、南平台公社住宅自治会、南平ハイツ自治会、大きなところでも約400世帯から集合住宅までの町内会・自治会、8つの町内会・自治会合同の防災訓練である。
第1回は2011年3月6日。東日本大震災が起きた数日前の開催だった。2020年以降はコロナ禍による縮小開催となっているが、12年連続での開催である。
南平町内会の石川閣会長にお話をきいたところ「第1回開催直後に東日本大震災が起きた。もちろん予測していたわけではないが、自然災害がいつ起きるかわからない。備えあれば憂いなしというつもりはあったものの、まさかその週にあんな大きな地震が起きるとは。それ以降「継続は力なり」。命にかかわることであればなおのこと!準備や経験が少しは役に立つ」という信念で毎年欠かさず続けてきたそう。
その想いと行動が、有事の際に役立っていくのだと、この防災訓練に参加した私にそう思わせた。
【写真:合同防災訓練】
縮小開催とはいえ
南平台集会所管理運営委員会主催で行われているこの防災訓練、コロナ禍による小規模開催となり参加者は50人弱。ただし、内容は充実している。
・AED使用による心肺蘇生法説明/体験
・起震車による地震体験(最大震度7)
・給水体験(水道局による応急給水に関する説明あり)
・水消火器による消火訓練
・避難食試食(アルファ化米、生田の天然水 恵水の配布のみ)
災害は様々である。地震もあれば火災もあるし風水害もある。
防災は、自然災害を未然に防ぐ・災害による被害を防ぐための備えだが、自助・共助・公助とあり、いかなる状況においても、まずは「自助」。
防災訓練に参加し、平穏な日常にはないことを経験する。
この町内会・自治会合同防災訓練が、自助への備えとなり、共助へと繋がっていく。
【写真:開会】
お陰様さん
このような防災訓練は、町内会、自治会の自主防災組織が中心となり開催されている。今回の訓練を開催するための会議に、私も1度お邪魔させていただいたが、コロナ禍での開催ということを踏まえ、万全な対策をして当日に臨もうと、様々な確認が行われていた。
そして、今回の訓練は、区役所・消防署・上下水道局の協力を得て実現している。
参加すると「ありがたい」と思うこともあるだろうけれど、町内会・自治会、行政の活躍までは、あまり知られていないと思う。もしかすると当たり前というか普通のことのように「ある」という感覚かもしれない。そんな黒子のように、あまり意識して見られることがない「お陰様さん」たちによって、この世の中はできている。
私はご近助コンシェルジュとして、「お陰様さん」たちの活躍を、一人でも多くの人に届けられるように活動を続けていこうと改めて思わせてくれた今回のイベントだった。
思いやりや愛で溢れる宮前区、そこからそんな世の中に一歩ずつ近づけていきたいなぁ。
【写真:起震車】