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★児童花壇で世代交流
児童花壇で世代交流
ご近助コンシェルジュ 菅生ケ丘・菅生・潮見台・水沢地区担当/小浦(ゆ~ずツクルブ)、2022年3月27日記】
菅生台自治会内の菅生第四公園には、稗原小学校の児童が管理している児童花壇があります。
「自分の住むまちについて研究する」という授業で小学4年生の長瀬仁心(にこ)さんが同公園について調べをすすめるうち、花壇の手入れをするシニア世代の近隣住民と仲良くなったことがきっかけで、自治会とともに、一角を児童花壇にして一緒に活動することになりました。
公園花壇を長年お手入れしている加藤美代さんが、子どもたちに花苗の植え替えやお手入れの方法、お花などの知識を教え、菅生台自治会の黒澤克實会長は、花壇の維持に必要な資材の手配・準備などをサポートしています。
2021年5月にスタートし、毎月第三土曜日9:15から1時間程度の活動です。
皆それぞれ、グローブやスコップを持って集合し、加藤さんの指導を受けながら楽しく作業をしているそうです。
【写真:菅生第四公園の児童花壇】
3カ月ぶりのお手入れ
新型コロナウィルス感染拡大の影響で3カ月ぶりの花壇のお手入れとなり、加藤さんと子どもたちは久しぶりの再会でした。
前日は冷たい雨が降っており、お花たちもだいぶ小さくなっていましたが、加藤さんから「お花たちは元気かな?病気になっていいかな?よーく見てあげてね。」と声をかけられると、子どもたちはそれぞれに、一つずつ丁寧にチェックして枯れた葉をとったり、咲き終わった花をとったりしていました。
児童花壇になる前はふきのとうがたくさん植えられていたところだそうで、お花に交じってふきのとうも元気に芽をだしているのを発見し観察していました。
前回のお手入れの日は花壇に霜柱がたっていたそうで、「霜柱のキラキラと子どもたちの目のキラキラを見ていたら嬉しくなった、子どもたちとお花だけではない話題を交わすことが楽しい、お花の生長と子どもたちの成長が楽しみ。」と加藤さんが話をしてくれました。
【写真:みんなでお手入れ】
虫も好き!
小学生のメンバーは、4年生と2年生が2人ずつ、1年生が1人で、その弟妹も参加します。女の子も男の子もいて、全員が活動は楽しい!と言っていました。お花の名前を加藤さんに聞きながらネームプレートも自分たちで書きます。
これから暖かくなると虫が動き出すけれど虫は大丈夫?と尋ねると「虫も大好き!土いじりも慣れてる!」と元気な言葉が返ってきました。これからはお花のお手入れと同時に虫の観察もはじまりそうです。
一緒に活動に参加していたお母さんに話を伺うと、たくさんの花苗を植えたり、種だんごを作ったり、育てた花を花束にして持って帰ってきたり、子どもたちがいろんな経験をしている、とおっしゃっていて、この活動は家族のスケジュールに組み込まれているそうです。
【写真:お花のネームプレート】
花たちが咲き誇る季節に
もうすぐ春本番。
今回、川崎市公園緑地協会からもらった花の種を自宅で育てつつ、5月には協会から届く花苗を、公園全体の花壇とともに児童花壇にも植え替えするそうです。黒澤会長は、「どちらの花がよりきれいに咲き誇るか比べてみるのも楽しい」とワクワクしてお話していました。
この菅生第四公園の児童花壇については、タウンニュースの記事になったり、公園緑地協会の冊子に載ったり、と話題になっています。
子どもたちが親の手助けなく自らが、祖父母世代(もしかしたら曾祖父母世代かも?!)の方たちと繋がり交流しはじめた行動力、それを活動に繋げた自治会、それによって親世代が地域の方々と繋がるきっかけになったこと、自分の住む地域で楽しく暮らしていく術を、児童花壇にかかわる子どもたちから教えてもらったような気がします。
また児童花壇を見に、散歩に行きたいと思います。
【写真:児童花壇に関わるメンバー】