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★野川の社交場、初潜入!
野川いこいの家に行ってみました
[記:2020年10月21日]
野川担当の小川じゅん。です
私事ではありますが、7月に父が他界しました。
同居だったので、それまで父とは喧嘩ばかり。いたわるなんてことは全くしないまま、
病気発覚、入院、そして他界。
残ったものは大きな後悔。
父の葬儀を終え、相続の手続きなどの処理をしていく中で、とあるメモを発見しました。
そのメモから、私はさらに胸が締め付けられる思いになり、こちらのサイトのコンシェルジュとして野川にあるいこいの家を記事に書こうと思い、今回取材をしに初めて潜入しました!
父がまだ病気になる前に、もっとちゃんと『こんなとこあるよ』『こんなことやってるみたいだよ』と教えてあげられてたら。
人が集う場に足を運ぶことで認知症や病気の予防になるのではないか、という気持ちから、野川近辺に住む人に何かお役に立てればと思い取材してきました。
どんな場所なの?
≪川崎市在住で60歳以上の方が、楽しく生き生きと活動できる場を提供しています。趣味や学習の場として利用できます≫
とのこと。なるほど~。
<所在地>
川崎市宮前区野川3182-1 野川台バス停より徒歩2分
044-788-2271
<開所時間>
9:00~11:45
13:00~15:45
11:45~13:00は消毒作業で利用不可
休所日:日曜日、国民の祝日・休日(敬老の日は除く)及び年末年始
※現在コロナウィルスの関係で利用人数や内容に制限あり※
開所してからは、およそ40年程。外観はだいぶ年季が入ってきているように感じますが、室内は和風な感じで、旅館のようなイメージも感じました。
どんな人が利用しているの?
毎日何かしらの活動が行われているようです。
団体利用、個人利用が可能で、夜間や休日は60歳以下でも団体登録後無料でお部屋を借りられます。
現在、コロナ禍によりお休みしている団体も多いようですがそれも含め下記のような方々が利用されています。
【いこいの家で行われる福祉事業】
★食事会★
かがやき会(休)・サロン野川いこい(休)・すずの会(休)
★介護予防体操教室、マッサージ★
いこい元気広場・マッサージ健康教室
★その他★
野川お元気会(休)
【個人利用】
★将棋、囲碁★
★和室の利用★
【いこいの家で活動中の自主グループ】
★文化系★
風花・かぼちゃの会(休)・こぶし会・秋桜の会(休)・さくら会・手話ダンス・水墨絵・
すこやか健康マージャン(休)・楽しい押し花会・つくし会・なかよし会(休)・
野川いこいの家コーラス・野川生活学校・バルーン(休)・ポピーの会・マロニエ(休)・
若草会
★体操系★
あすなろ会(休)・いきいき健康体操・ウォーキング野川・健康フラ・すこやか体操・
ダンス野川(休)・のびのびストレッチ・みんなの体操・リズム体操・練功A・練功B
★老人会★
春秋会(休)・もみじ会(休)・野川フレンズ(休)
※執筆時の状況です※
び、び、び、びっくりです!
自分で書いていて、多いなーーと。こんなにたくさんの団体利用があるなんて!
お休みのところもありますが、野川地区だけでこんなに多くの、60歳以上の方の団体やサークルがあるとは!知らなかった。
野川地区の子育て関係の団体に比べたら何倍でしょうか。
私も野川在住ですが、新しいお家がどんどん建って小さなお子様がいる方などが増えたなと思っていましたが、野川は昔からの町。
年配の方も多いです。
こういう所に足を運んでる方は一部だと推測すると、お家でひとりで過ごしてる年配の方がどれだけいるのだろう・・・。
記事を書きながらも、父がひとりでテレビの前に座ってる姿などが思い起こされ、いろんな感情が溢れます。
いこいの家のスタッフさんにお話を聞いたところ、利用者はほとんどが女性とのこと。
男性は一割ぐらいじゃないかなぁとのことでした。
何故ですかねーと、スタッフさんとお話している中で出た答え。
〔女性はお喋りがメイン〕〔男性は体を動かすことなどが中心〕
なのかなということ。
また、女性はどんな場所でもお喋りして楽しめるけれど、そこに男性が入るのはなかなか抵抗があったり、圧倒されたりする。
結果、女性が多くなるのかなと。
男性には、何か役割をお願いをすると積極的に動くことができますね、とのことでした。
利用される方の中には、ご家族の勧めで利用する方もいるようです。
奥様が旦那様に、また同居の息子さん娘さんがご両親を。
ただ、現在のこのコロナ騒ぎのせいで、感染したら大変と、家族から止められてる方もちらほら。少しの取材でも色々な背景が見えてきました。
では、実際に利用されている方にお話を聞きに、活動されてる時間に参加をさせてもらうことに。
朝からお弁当を作って、足元もしっかりとシューズを履いて。
こんな活動に参加してきました。
と、その前に。
参加当日、いこいの家に行ったらたまたま知り合いのおねー様に遭遇。
こちらは何の集まりですか?と尋ねたところ、〈リズム体操〉をやっている自主グループさんでした。
活動場所の写真を撮らせて欲し・・・と話しかけているところで、
『ほら、みんなーーー写真だって。集まってーーー』
と、あっという間に全員集合♪お元気です。
素敵な写真をありがとうございます☆
リズム体操の皆さんです。圧巻の女性だけの図。皆さん息ぴったし、「せーの」でこんなポーズをしてくれました。
活動日→第一、三金曜日 9:30~11:30
10キロウォーキング・・・
なるべく男性が参加しているグループを取材したいと思い、スタッフさんに聞いてみると
〈いきいきウォーキング野川〉さんは代表二名の方も男性とのことで取材の申し込みをすると、快くOKのお返事。お電話で、
『都筑区のほうに行くから。そうだねー、10キロぐらいかな』
え?ええ?はい?ちょっと待って・・・、
『10キロって、10キロ歩くんですか?』
『そうだよ、だいたい毎回そんぐらいだよ』
ガーン・・・完全にあたし、ウォーキングをナメテイタ・・・。
『大丈夫?歩けるかい?』
と、代表の方に聞かれ(電話口での推定年齢70代)、『頑張ります』
と伝え、電話を切りました。
40代前半の私。歩くしかない・・・と、当日を迎え、準備運動のつもりで自宅(西野川一丁目)から、野川台の坂の上のいこいの家まで歩いた時点で、若干の疲れが・・・。
いこいの家のお部屋に徐々に人が集まり、本日の出席とレジュメの配布。
確かに男性が多い。
いきいきウォーキング野川って?どんなグループ?実際参加して。
もともと、いこいの家の教養講座として三年間、歩き方などを学びながら活動していたのをきっかけに、先生から自主グループにしないかと提案があり、三年前に皆さんで話し合い、スタート。
代表二名、Hさん→資料作り担当とKさん→コース決め担当を中心に20数名の方が参加している自主グループ。
年齢は、60代後半~80代後半。
ちなみに、この日の最高齢の方は驚きの87歳!!!!!!頭が上がりません。
エベレスト登頂も成功したことのあるツワモノのお方でした。
普段は女性も多いようですが、私が取材した日は、男性10名女性5名の参加でした。
準備運動をしっかり行い、いざ!出発!
この日のコースは(10:00~14:00)
いこいの家→打越交差点→東山田公園→道中坂道交差点→のちめ不動尊→ふじやとの道→富士山田公園→いこいの家
でした。
参加の目的は?数名にインタビューしたところ
・地域の人とわいわいがやがや、ゆっくり歩いて楽しんでお弁当食べて遊ぶ
・ひとりで歩くと認知症になりやすいが、みんなで歩くとなりにくいから
・正しい歩き方を知り元気で過ごすため
・健康のため
・出っ張ったお腹を引っ込める
・地元再発見!
・10キロ頑張って歩いちゃおう
・夫婦参加で、どうせ一緒にいないとならないから仲良く過ごすため
・奥さんに「行ってきなー」と言われて
・ずっと仕事と介護の生活。落ち着いたのでやっと参加できた。楽しみにしていた
と、目的は様々でした。
印象的だったのは、とにかく男性も女性も皆さんとても明るくて元気。
笑い声もたくさん聞こえました。
それから、途中、無人の野菜販売があり数名が足を止め購入していると、その先で皆さんが止まり、終わるのを待っている。当たり前なのかもしれないけど、なんだかとっても微笑ましい光景でした。
途中の公園でお弁当を広げ、男性は男性同士、女性は女性同士で(笑)休憩。
私も女性陣と一緒にお喋りしながら既に足がパンパンなのは隠しながら(笑)昼食をとりました。
その後も、坂を上ったり階段を上ったり、本当によく歩いた。
私にとっては、いきいきウォーキングならぬへとへとウォーキングでしたが、10キロ歩いたと思うとあっという間だったし、ひとりでは到底無理な道のりも皆さんとお喋りしながらのウォーキングはとっても楽しかったです。
いこいの家に戻った時には、13000歩ほど!参加の皆さん、本当にお元気!
最後にストレッチをし、終了。
今回参加し、取材させてもらい感じたこと。
まず、自分が皆さんと同じぐらいの年齢になった時にこんな風に過ごしていられる
といいなと、心から思いました。
年を重ねても、なるべく外に出て地域の人とコミュニケーションをとるように努めたい。
存在を示しておくことは、生存確認になると。
近年、孤独死も問題になっています。実際、身内にもありました。
そして、やはり父の事が浮かび、こうやって地域活動に積極的に参加していたら父の死はもしかしたらもっと先だったのでは?と思います。
ストレスを溜めずに、同年代の方とギャハハと笑い、健康のために歩き、情報交換や家族の話、他愛も無い時間が心を豊かにして寿命を延ばすこともあるだろうと感じた一日でした。
いきいきウォーキング野川のみなさん、優しく受け入れていただきありがとうございました。
最後の解散の時、
『また歩きにおいで♪』と声をかけてもらえたことが、私の心をさらに満たしてくれました。
記:小川じゅん(ご近助コンシェルジュ:野川/梶ヶ谷地区担当)