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★やってみよう!の野川台
夏休み勉強会
【ご近助コンシェルジュ 野川・梶ヶ谷地区担当/小川、2022年8月5日 記】
気がつけば暑い暑い真夏がやってきて、本来ならば野川の一大イベントである
盆踊りが開催されていたはずでした。
一度は開催の方向で考えられていて、地域の子供たちも楽しみにしていた盆踊り。
ここ最近の新型コロナウィルスの感染者数が凄まじく、7月半ば頃に、風の噂で中止のお知らせが耳に入りました。。。
コロナ禍だから
コロナ禍だしね
コロナ禍じゃ無理だ
こんな言葉をいつまで聞き続けたら良いのやら・・・。
学校や団体やサークルなど、たくさんの所でイベントを中止にしてる中、
なんと、夏休みの勉強会があるという情報が入り、7月26日午前中に取材に行かせてもらいました。
会場は野川台にある野川こども文化センター(こ文)。
勉強会は野川台自治会との共催事業です。
勉強会がどんな風にスタートしたのか、会長さん・自治会役員さん・そしてこ文の館長(センター長さん。愛称のように“館長”と呼ばれているので以下館長)さんにお話を伺いました。
【写真:勉強会開催はこ文の学習室にて】
コロナだからこそ
この勉強会は3回目とのこと。
えっ?3回目?・・・
コロナウィルスが日本にやってきたのは2020年2月頃。3月には学校も休校になり色々なことが中止になりましたよね、、、。
その真っ只中に?
「そう、コロナが始まってからスタートさせたんだよ」
と会長さん。
なんでまたそんな大変な時に、、、
「全てのことがストップして中止になり、子供たちを元気にするためにだよ」
なんとも素晴らしい、そして有り難い。
「やってみよう!というみんなの想いでね」
自治会長さんの言葉に、なんだか勇気をもらった気がします。
以前から会長さんとは面識もあり、お元気でアクティブでパワフルなのは存じてますが
これだけ騒がれているコロナ禍、何かをやろうと計画するのは勇気もあり反対の声もあったかもしれません。
でも、こんな時だからこそ、子供たちの為にと舵を取れる。
野川台自治会が活気あふれている理由が少しわかった気がしました♪
【写真:子供たちへ、ドリンクプレゼント】
どんな勉強会?
この勉強会には講師の先生がいらっしゃいます。
実は、先生からのご提案もあり実現した勉強会とのこと。
「先生が居なかったら実現できなかったよ」と会長さん。
講師の先生は元教師。教師引退のあとはご自宅で家庭塾を開き、教えることに関してはベテランもベテラン!
なぜここの先生をやってらっしゃるのかと聞いてみたところ、
「近い距離で個別にみてあげられるから。ずっとこういう教え方をしたかったの」
勉強を教えるのは楽しいですか?
「教えることが好き。わからないことをどうやったらわかるかを研究するのが好き。
そしてわかってくれると嬉しい」
素敵な先生に教えてもらい参加する子供たちは幸せだなぁと感じました。
勉強の内容は、各々やりたい教科や課題を持ってきます。
何の教科でもOK!
夏休みの宿題を持ってきて終わらせる子もいるようです。
今年の勉強会は終わってしまいましたが、毎年開催する予定とのこと。
野川周辺の小学校にはお知らせのチラシも入ります。
その他、回覧板や掲示板、こ文のお便りなどをチェックして、来年は参加してみて下さいね。
今年は午前中をニ部に分けて7月25,26,27日の3日間の開催でした。
【写真:みんなまじめにお勉強】
子供たちの反応
取材に行ったときに参加していたのは、午前中の二部合わせて10人ちょっと。
2年生・3年生・5年生の子供たちでした。
ちょっと意地悪な質問を・・・
勉強会は自分で参加したくて参加したの?
「ママに言われた」
「母さんがお菓子貰えるから行ってきなって」
「ママ同士が友達で行ってみなって。ママたちが」
みんなお母さんから情報を得て参加した子供たちでしたが、
とっても集中して教材に向かっていたのが印象的でした。
お家で午前中から自分で勉強するのは、誘惑もたくさんあり大変。
こういった勉強の為だけの時間、場所は保護者にとっては本当に助かりますね。
子供たちは、終われば笑顔で“やりきった”という感じです。
勉強が理解できた=成功体験
成功体験は、自己肯定感アップに繋がります。
きっと、この夏勉強会に参加した子供たちは階段を一段上り、ステップアップしたに違いないです。
【写真:集中!】
大人の目
館長さんからもたくさんお話いただきましたが、
その中で、私が活動していることと重なったことがありました。
それは、館長さんがしきりにおっしゃっていた
“大人たちの出入りがあることの大切さ”です。
何をするわけでもなく、何を言うわけでもないけれど、なるべく多くの目があることが
色々なことから守られ、子供たちの健全な育ちに繋がること。
このように自治会の方がこ文に出入りをして、企画してくれることはとても大切なこと。
なるほど、と思いましたし、取材に行くまではそんなことは全く思ってもおらず、
取材を通して、私が普段やっている<駄菓子屋のおばちゃん>も地域の子供たちの健やかな育ちの
何か役にたっていれば嬉しいなと思いました。
勉強会の受付は、自治会のその年の幹事さんです。
「午前中から大変じゃないですか?」と聞いてみました。
「仕事があるので休んできましたが、子供と触れ合うのは良いですね」
もうひとりの方は2年目。
「子供たちが意欲的に手を挙げて感心。」
受付からも、大人の目に見守られている安心な勉強会です。
コロナ禍で、諦めることばかりだったこの数年。
そんな中でも、役員の皆さんを中心に色々模索しながら実行してきている
野川台自治会にアッパレ!です。
同じ野川地域に住むひとりとして、見習いたいし、
「やれることはたくさんあるよ」と、この取材を通して背中を押してもらいました。
取材の日、関わって頂いた皆様。貴重なお時間をありがとうございました。
【写真:受付風景】