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★3年振り!みやまえご近助ピクニック@宮前美しの森公園

ご近助ピクニック@犬蔵

【ご近助コンシェルジュ 犬蔵・南平台・白幡台地区担当/カズ、2022年11月5日 記】

 2019年9月23日に行われた『みやまえご近助ピクニック』が、『宮前区防災フェア2022』と同時開催という形で、2022年11月5日に宮前美しの森公園にて復活!

 地域コミュニティの深化を目指して開催され、多世代が交流し高評を得た同イベント。地域で活動する人のハンドメイドマルシェや新鮮野菜、弁当、菓子などの飲食販売。外遊びの場「プレーパーク」を提供している宮前区冒険遊び場や、ハンドメイド体験のできるワークショップ、さらに防災フェアとの同時開催とのことで、防災に関する展示や体験など、子どもから大人、高齢者まで多世代が楽しめ、かつ、学べる内容になっていた。

【写真:ご近助ピクニック オープン】

ご近助ピクニック オープン

ご近助ピクニック オープン


防災 ~みんなのまちだからみんなで守ろう~

 地震体験や救助体験、ガラス踏み体験など、災害時に役立つ知識や行動を、楽しく学びながら身に付けられる体験型ブースがあるのだが、この公園は平らなスペースがあまりなく、入り口も大きくはない。そんな公園に起震車やキッチンカーを入れるひと苦労の上に様々な体験が実現していた。

 ご近助ピクニック&防災フェアは「みやまえご近助ピクニック実行委員会」「宮前区自主防災組織連絡協議会」「宮前区役所」の共催だが、開催場所の自治会・町内会の協力なくしての開催はありえない。「自治会として毎年清掃活動も行っているが、この公園のビオトープ周りなどには手が回っていなかった。今回のイベント開催を機に、ビオトープ周りもキレイにできたことなど副産物もあった」と、犬蔵自治会副会長の大山武志さんは言う。

 私は、これまで地域の避難所開設訓練にも毎年参加してきたが、訓練となると参加者は訓練内容をこなすことにフォーカスする。今回の防災フェアでは、「自家発電機に関する質問や自治会の備蓄に関する質問があった」と、犬蔵自治会副会長の久保敏克さんは言う。自主防災に関心を持つということから、災害時に自分はどうしたらいいのだろうか?自らができることはなんだろうか?という「自助」に、そして「共助」へと繋がっていくのだと私は思う。そういう意味でも今回のご近助ピクニックと防災フェアの同時開催、初回は鷺沼、今回は犬蔵、次回は野川と、各地域で開催していくことが、「自助」と「共助」の間に「近助」があるという考えを具現化していくことにもなる。

【写真:自家発電】

自家発電

自家発電


人気の炊き出しカレーライス

 私がご近助コンシェルジュとして担当している地区での開催ということもあり、もう少し犬蔵自治会の活躍にも目を向けてみる。犬蔵中学校避難所訓練での炊き出し(カレーライス)は、犬蔵自治会婦人部エプロン会のみなさんが愛情というエッセンスを注ぐことで大変好評である。

 今年度は宮前区総合防災訓練を犬蔵で開催したことや、今回の防災フェアがここで開催されたことなどもあり、犬蔵自治会が中心となって毎年行っている犬蔵中学校避難所訓練を今年度は開催しないことになった(自主防災部中心の訓練は行う)。その代わりではないが、今回のご近助ピクニックでもカレーライスが振舞われた。大人も子どもも列をつくり、カレーライスを受け取ると美味しそうに食べていた。私も中辛をいただき、おいしくいただきました!ありがとうございます。

【写真:人気の炊き出しカレーライス】

人気の炊き出しカレーライス

人気の炊き出しカレーライス


一つの公園をフル活用

 ご近助ピクニックでは、その他に宮前区向丘地区の人たちによる「ハンドメイドマルシェ&ワークショップ」、宮前区冒険遊び場による昔ながらの遊びエリア、地元の野菜や地元のお店の出店があるカフェエリア、ビオトープ付近にはキッチンカー2台と飲食スペースが用意されオープンカフェがつくられていた。私はカレーライスを食べた後だったので、食後にCafe83のコーヒーをおいしくいただいた。丘の上から広場、ビオトープまで公園全体を隅々まで利用し、日常の宮前美しの森公園とは全く異なる空間ができあがっていた。

【写真:ビオトープのオープンカフェ】

ビオトープのオープンカフェ

ビオトープのオープンカフェ


自然なお互い様

 取材に伺って私が注目したことの一つに、防災体験エリアに地域みまもり支援センターやかわさき記念病院の「避難所でがんばっている認知症の人・家族等の支援」という観点のブースがあったことだ。

 私は尻手黒川道路沿いにある「かわさき記念病院」の存在は知っていたが、認知症疾患専門の病院であることをこれまで知らなかった。必ずしも「認知症=高齢者」というわけではないが、私の親も80歳を超えているので、若い頃に比べれば脳の認知機能が低下しているであろうことは否めないし、私自身もこの先、認知症と無縁なんてことはないと思う。そういう意味で「認知症」が身近なことになってきているだろう。相談先として行政機関も利用できるが、近所に専門の病院があり、そこでも相談ができることを知っているだけでも少し安心ができる。

 「認知症」や「障害」などに関して当事者もしくは当事者家族となると「周りに迷惑をかけてはならない」と、自分たちだけでどうにかしようとしてしまうことが多いのではないかと思う。一方で周りの人たちは、善意で「何かしてあげたい」と思い声をかけたりすることもあるだろうが、受け手の捉え方によっては、ある意味の「差別」と感じることがあるかもしれない。こういうことを言うと、「そんなこと言ったら何もできないよ」という声があがるかもしれないが、私が感じているのは、「認知症」であれ「障害」であれ、特別なことではないということ。だから特別視(=差別 と感じる人もいる)するのではなく、それ自体が当事者にとっての「今」であり、それはその人の特徴や個性と捉えれば、変な気遣いではなく、ごくごく自然な「お互い様」の関係が生まれ、誰しもが気兼ねなく、ありのままの自分でいられる心地よい世の中になるのではないかと思う。

 元副区長で現在は、かわさき記念病院 認知症疾患医療センター 副センター長の松浦和子さん、地域みまもり支援センターの大和田美和子所長と、そんな話をして今後自分ができることは何だろうか?と考える機会を、ご近助ピクニックからいただいた。

 松浦さん、大和田さんのお二人をブース前で写真を撮ったつもりが撮れておらず… ごめんなさい。宮前区PRキャラクターのメロー&コスミンと私の写真を代わりに掲載する。

 最後に。来場していた40代男性にお話を伺ったところ、ご近助ピクニックが開催されていることは知らなかったとのこと。自治会の回覧板・掲示板、中学校や小学校での配布もあったが届いてはいなかった。それのいい・悪いを問うつもりは全くないが、近隣に住む人の数からすると、私の感覚としては今回の来場者数は決して多くはなかったこともあり、現在の宣伝・広報をいかに効果的に行うか?は課題としてあり続けるなぁ と感じた。

 『みやまえご近助ピクニック』 とは

 宮前区全町内・自治会連合会、株式会社川崎フロンターレ・フロンタウンさぎぬまが、地域コミュニティの希薄化という全国的な課題に対して「多世代が出会い、知り合い、交流する場が今こそ必要なのではないか」と考えのもと、地域のさまざまな主体が出会い・つながる機会として開催したイベント

 12月4日(日)には、野川第3・第4公園にて開催。午前10時から午後2時。雨天中止。

【写真:メロー&コスミンと筆者】

メロー&コスミンと筆者

メロー&コスミンと筆者


写真一覧

冒険遊び場エリア

冒険遊び場エリア

マルシェエリア

マルシェエリア

カフェエリア

カフェエリア

ビオトープエリアのキッチンカー

ビオトープエリアのキッチンカー


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