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★区の花で繋がる
宮前区の「区の花」
【ご近助コンシェルジュ 平・神木本町・五所塚地区担当/山田佳一朗、2022年11月6日 記】
宮前区のみなさん、「区の花」をご存じだろうか?
ご近助コンシェルジュなんて名乗っているが、私は知らなかった。
答えは秋桜(コスモス)。
そのコスモス、9月に母から頼まれごとをした。
「平中学校にコスモスを植えてもらえないかな?」
私の父は花苗を生産しているが、例年ビニールハウスでは見ないコスモスをなぜか今年は育てていた。
母は地域に花を植える「ガーデニングクラブ こすもす」という名の活動をしていたから、その一環だろう、くらいに思っていたが、まさか自分が関わることになるとは思わなかった。
【写真:平中学校に植えていただいたコスモス】
区内に植えるコスモスを育てる
聞くと、区内の学校や公園、施設に配布して植えてもらうために育てていたらしい。
7月12日、「宮前ガーデニング倶楽部」の方々と、平地区で活動していた「ガーデニングクラブ こすもす」のメンバー数名が「やまだ花園」で360ポットにコスモスの種を撒いた。
種は友好都市の長野県佐久市から送ってもらったものもある。
8月にプランターに植えて配布する分も定植したが、花苗の育成は決して順調ではなかったようだ。
「真夏は1日3回の水やりが大変だ。」
コスモスの世話をしていた父が、何度か口にしていた。
9月中旬にはチャノホコリダニ(つぼみにつき奇形花をもたらす害虫)が発生したため、つぼみを剪定した。暑さの影響もあり、今年は開花が遅かった。
【写真:やまだ花園でコスモスをプランターへ定植した宮前ガーデニング倶楽部の皆さん】
区内に60ヶ所!
育った花苗は、9月に区内の施設や団体へ届け、植えていただいたそうだ。
学校や保育園など花壇のある場所は苗を6ポット。2本ずつ植えてあるので12本配布。
私もPTAとして平中学校へよく行くので、学校へ相談し、植えていただくことになった。
商店街や公共施設など、土のないところにはプランターを置いていただいたそうだ。
その数、全部で約60ヶ所!
「こすもすガーデンMAP」を作成し、植えた場所がわかりやすく表示された。
【写真:こすもすガーデンMAP。QRコードからはGoogleマップで表示される。】
こすもす祭り
10月1日、陽射しが強い汗ばむ陽気の中「こすもす祭り」が開催された。
会場は宮崎台小学校近くの宮崎コミュニティガーデン(愛称グリーンガーデン)。
宮前ガーデニング倶楽部のメンバーが中心になって手入れをしている。
100名ほどが集まり、14:00に始まると、まずは主催した「宮前こすもすプロジェクト」コンソーシアムの河井明子さんがご挨拶。
「皆さん、宮前区の花、ご存じですか?」
前述したプロジェクトの経緯や苦労話を丁寧に語ってくれた。
その後はコミュニティカフェ「坂の上のカフェしらはた」のメンバーによるコーヒールンバや、「Halau Mika Keale Goto」によるフラダンスが披露された。
【写真:こすもす祭りでプロジェクトを紹介する河井明子さん】
コスモスで繋がる
「2年間、コロナでイベントも出来なかったので、開催できて本当に良かった。」
と河井さんは話す。
宮前ガーデニング倶楽部は22年前に始まり、現在40人ほどで活動しているそうだ。
「ここはメインガーデンで、こすもす祭りに向けて整備し、下の芝生広場を祭りのステージとして初めて活用できました。」
フラダンスのステージの合間は、「坂の上のカフェしらはた」の水出しコーヒーや、ハーブティーを片手にガーデンを散策。
コスモスをきっかけに、こうしてたくさんの地域の人が集まっている。
コスモスを植えることで、地域の様々な事業者が繋がっていた。
秋空の下、美しいガーデンとハワイの歌を背景に、ゆったりとした休日の空気が流れていた。
【写真:宮崎コミュニティガーデンで踊る「坂の上のカフェしらはた」のメンバー】