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★東有馬町会親子運動会
10月9日(日)東有馬町会親子運動会
【ご近助コンシェルジュ 有馬・東有馬地区担当/山口正孝、2022年11月20日 記】
新型コロナウィルス感染拡大の波。もう数えること第7波。そして第8波の予兆も見せる中、イベントを主催する側としては、都度難しい判断を迫られた年でした。
そんな中、第7波のピークを少し超えたタイミングでの10月9日(日)。感染対策を万全に東有馬町会主催の親子運動会が川崎市立有馬小学校校庭にて開催されました。以下その模様をレポートいたします。
【写真:東有馬町会運動会 入口】
夏の盆踊りは中止に。運動会開催を緊急企画
2022年宮前区内においても、イベントの開催判断は地区ごとに異なりました。私の担当する有馬地区は、有馬町会も今回取材させていただいた東有馬町会も夏の盆踊りイベントは開催直前でコロナウィルス感染拡大の影響により急遽開催中止が決定されました。
一方で、他の地区では盆踊りが予定通り開催されたところもありました。開催された地区では大盛況であったとのことで、東有馬町会でもイベント開催の気運が高まり中止した盆踊りに代わりに急遽親子運動会が企画され、3年ぶりの開催という運びになりました。
今回の親子運動会開催までに至るお話を、東有馬町会親子運動会実行委員会、実行委員長の神田ひとみ様よりお話を聞かせていただきました。
-今年は久しぶりの開催と思っていた夏の盆踊りも中止になってしまいました。
そうですよね。久しぶりに予定していた夏の盆踊りは直前で中止が決定され開催できませんでした(有馬町会の中止に合わせて東有馬も中止を決定)。
盆踊り開催を決定した時期は新型コロナウィルスの感染者数が全国的にもとても少なかった時期で、「今年こそは」と早めに準備もしてきました。しかし、開催が近づくにつれて感染者数も一気に拡大し、第7波となり、盆踊り当日にピークになりそうだということでやむを得ず中止することにしました。
一方で、他の一部の地区で盆踊りを開催されて、またすごく人も集まって盛況だったと聞きました。やはり久しぶりのイベントなので皆さん楽しみにしているのだなと思いました。
―運動会の企画はいつ決定されたのですか
今回はほんと直前で決定しました。盆踊りの中止を決定した7月中旬の段階で、親子運動会開催の気運が高まり急遽企画しました。
―準備期間がかなり短かったのでは
そうですね。親子運動会については開催を決定した時が第7波のピークだったので、この10月もどうなっているか全く予想がつかない状況で進められました。したがいまして準備がかなり遅れてしまいバタバタしましたが、なんとか進めてきました。
今回は3年ぶりの開催でしたが、コロナ禍での運動会ということもあり、コロナ前に開催していた親子運動会のプログラムを参考にしつつも、時間帯やプログラムの内容は一部変更しています。役員の会議の中でなるべく非接触で楽しめるプログラムを考えました。
―以前とどのような点が異なる内容になっていますか
はい。大きくは以下の4点ほど違いがあります。
①全日から半日へのプログラムへ
まず時間帯の変更です。プログラムは、半分にしています。もともとは朝から午後2時頃まで開催していた1日のプログラムを小さくして午前中開催としました。
②出店の中止
子ども会などで、以前はうどんやジュースなど校庭の周りに出店していました。そこでお昼を買って食べてもらって、午後の部へとつながる形式でした。が、しかし今年の出店は見送りました。結果、一度お昼を食べに自宅に戻られてから再び会場に足を運んでいただくのも厳しいので、プログラムも半日となりました。
③接触や密を伴う競技のアレンジ
コロナ禍のため、接触を伴うリレーのバトンを利用しない、密になるため綱引き競技の中止など、これまでのプログラムの内容を一部変更して行いました(開催された各プログラムにおける変更点は競技内容の詳細の中で記載)。
このように、実施プログラムも以前より減らしていくことで、午前中に収められるようにしました。
④ 体育館の利用(体力測定企画)
プログラムを半日にしたので、体育館で体力測定の企画を実施することにしました。これは今までにない初めての企画です。親子運動会の翌週に宮前区民祭が予定されています。そこで体力測定を開催すると聞いたので、今回宮前区スポーツ推進委員の方にご協力いただきました。
【写真:運動会当日のラジオ体操の様子】
前日準備、テント設営の様子
準備期間は短かったものの、久しぶりのイベントで役員の皆さま中心に準備作業にも力が入ります。私も前日準備からお邪魔させていただきました。
準備は前日午後2時に役員や各部の関係者が集合し始まりました。
主にはテントの設営、倉庫からの荷物搬出、テーブルや椅子のセット、グランドのライン引き、景品準備などです。
テントは全部で6基。かなり大きなテントで設営も一苦労ですが、みんなで力を合わせればなんのその。私もテント設営をお手伝い。テント設営は何度かやったことあるものの、毎回忘れてしまいますね(笑)。1基目は皆で思い出しながら組み立てに多少の時間を要しましたが、2基目以降は要領良く力を合わせてスムーズに。
その後、テーブルや椅子もセットされ、とても手際よく準備が進められました。
町会の井上孝志会長も『本当によくやってくれている』と感心しておられました。
準備作業の仕上げとして、テント前に大きな支柱を立て、支柱から校庭の四方に万国旗をみんなで張る作業を行いました。親子運動会に合わせ万国旗は新調されたようです。
運動会と言えば万国旗ですね。いよいよ運動会という風景になりました。
運動会当日は午後からの天気が傘マークになっていましたが、メインの午前中は曇りでなんとかお天気も大丈夫そうで、皆さまもとても楽しみにしていらした前日でした。
ご参考:万国旗は華やかなイベントの象徴
運動会が広まる明治初期から中期ごろの港では、入港する外国の船は日本との友好の証として自国の国旗と日本の国旗両方を掲げていました。また、この頃から参加する様になった万国博覧会では、参加する各国の国旗が掲げられていました。
こういったイメージから「華やかなイベント」の象徴として、運動会にも万国旗が使われるようになり、「運動会には万国旗」というイメージが定番となったようです。
【写真:前日準備の様子】
町会長のご挨拶からスタート
さあ!当日を迎えました。いよいよ親子運動会のスタートです。初めに『親子運動会開催します』との開会宣言があり、そして町会長のご挨拶からスタートしました。
『おはようございます。会長の井上です。いつも町会の運営にご協力ありがとうございます。また本日は3年ぶりの運動会ということで、本当に参加していただきありがとうございます。実行委員の皆さまも色々係を決めさせていただき協力ありがとうございました。本日色々多方面からお祝いもいただきありがとうございます。町会の方で、なかなか集まる機会がありませんでしたが、こんなに皆さまがこんなに集まっていただいて開催することが本当に有効だと思いますので、今後とも町会の方をよろしくお願いします。
今日は、記録よりも記憶の方に力を入れていきたいと思いますのでよろしくお願いします。以上です。』
記録よりも記憶という言葉が印象に残る挨拶でした。
そして、5丁目の親子代表より誓いの言葉
前日準備の様子
『宣誓、私たちは運動会を通して秋空の下、町内の方々と交流を深め全力で楽しみ応援することを誓います。』
親子運動会がいよいよ開催されます。
まずは競技前に全員でラジオ体操をして、身体を温めました。
これで準備は整いました。いよいよ競技の始まりです。
【写真:井上孝志町会長】
競技内容の詳細/最後に
当日は、以下のプログラムが執り行われ、どの種目も大いに盛り上がりました。
名前からはなかなか想像つかない競技もあります。詳しい解説もいれながら当日の雰囲気をここでレポートします。
<徒競走:小学生の部(1-6年生)/一般の部(中学生以上)>
まずは、定番の徒競走です!大人も子どもも、力をふりしぼって校庭を駆け抜けます。
小学生の部と、一般の部に分かれて行われました。5名ずつスタートしていきます。プログラムに出場したい方が入場門にあつまり対象の方であればどなたでも参加可能なスタイルです。
以前は駆け抜けた後に1~5位まで並んでもらって、全員の徒競走競技が終わったタイミングで1位からグランドを1周して退場という形をとってきましたが、今回はゴール時点で景品をすぐ渡して終了となりました。
写真からも盛り上がりが伝わってきますね。
<よーい、どん(幼児)>
幼児たちが目の前にぶら下がったお菓子の場所まで目指して一生懸命に走ります。
そして、たどり着いたお菓子をとっていく競技です。
とてもほのぼのとした可愛らしい光景です。
以前までは、小さな家の中に入ってお菓子を選ぶようなスタイルだったようですが、今年は大人達がロープを引っ張り、そこに洗濯ばさみでお菓子をぶら下げ、そのぶら下がった目の前のお菓子を走って取っていくというスタイルとなりました。
<買うぞ、今夜のおかず(来賓、一般)>
こちらの競技もこれまでは、参加者の方が色々材料を選択できたようですが、今年は校庭の真ん中に籠を置き、籠の中に予め入っているおかずの入った袋をとってもらう競技となりました。
おかずの入った袋の中には、白菜などの鍋の材料、にんじん・じゃがいもなどの、シチューやカレーの材料など色々なバリエーションがありました。とても豪華です!
<障害物競走(全員)>
こちらも定番の障害物競争。大人から子どもまで参加者も多くたくさんの方が競技されました。平均台を駆け抜け、三角コーンをぐるぐる回り、ピンポン球をお玉にのせてさらに三角コーンの周りを回り、最後はゴールに向かってダッシュします。
以前は、小麦粉の中に飴を入れて顔を突っ込んで食べるバラエティ番組さながらの競技だったようですが、さすがにコロナ禍では出来ず、内容が一部変更になった模様です。
この競技には、私も参加させていただきました。
平均台も落ちたらスタートからやり直しのルール。簡単だと思いきやこれがかなり難しく、平衡感覚がだいぶずれていることは確認できました(笑)。
三角コーンも回ってから、ピンポン球をお玉にのせてこぼさず走るのは至難の技。風のいたずらでピンポン球も吹き飛ばされてしまうこともしばしば。
競技中のみなさんの楽しまれている姿がとても印象的な競技でした。参加賞が足りなくなるのではないかと、主催者側はドキドキしながら進行されていました。それだけ参加者も多く大いに盛り上がりました。
<ボールよ、どこへ行く(全員)>
最後の競技はリレー競技をアレンジした競技です。
色の違うラグビーボールが用意され、それがバトン代わり。各走者ラグビーボールを蹴りながら校庭を走り抜けます。そして次の走者へ。
ラグビーボールなので、蹴っても思い通りの方向にいかないところが、この競技の面白さ。みなさんゴール目指して駆け抜けます!
<体育館:体力測定>
体力測定は、
・握力測定
・長座体前屈
・反復横跳び
・立ち幅跳び
・開眼片足立ち
大人のみなさまも、子どものみなさまも、競技の合間に体育館で体力測定を楽しんでいました。
<最後に>
最後に町会長より感想をいただきました。
『思っていたより参加者が多くて嬉しい。子どもたちが来てくれたから保護者の皆さまにも来ていただいた。まさにその名の通りの親子運動会になった。
皆が身体を動かして喜んで、見ていてとてもみんな楽しそうだった。改めて集まること、イベントには好意的だなと思いました。
体力測定も自分が気になってやってみることで気づきも得られるし、とてもいいアイデアだと思いました。記録より記憶ですね。楽しくできて本当に良かったです。』
実行委員長の神田ひとみ様は、コロナ禍の親子運動会はこれで終わりにして、来年以降はお店も出して以前の普通の親子運動会にしていければ、と想いを述べられました。
<所感>
今回は3年ぶりの開催ということでご準備いただいた役員の皆さま方も大きな期待を寄せていたイベントでした。午前中のみ開催の規模にはなったものの、多くの親子が参加され、運動会は大いに盛り上がり無事閉幕しました。
コロナ禍でずっと中止されていたイベントもこうして少しずつではありますが出来るようになり、参加された皆さまの笑顔に安堵しています。井上孝志会長がおっしゃっていましたが、まさに記録より記憶に残る運動会になったのではと思います。こうした地域交流が、街のコミュニティ活性化にもつながります。
書記の乙原光造様も、東有馬には新規住宅が建ちつつ、古くからの住宅もあり、世代交代がもちろんある中でも今回のような町の交流イベントはとても重要だと述べられています。
私もコンシェルジュを始めて3年余り経過しますが、東有馬町会のイベント取材が初めてでとてもワクワクしました。中止になった盆踊りも来年こそは開催できればと思いますし、親子運動会も徐々にこれまで通りの形になっていければと思います。年々楽しみが増える町でありたいですね。また色々なところで取材させてもらえたら幸いです。
【写真:運動会当日の様子】