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★自然と人のハーモニー♪
緑ある野川のまち
【ご近助コンシェルジュ 野川・梶ヶ谷地区担当/小川、2023年1月11日 記】
野川・梶ヶ谷地区担当の小川です。
今年も、無理なく担当地域のことを色々な視点からお伝え出来ればと思います。
よろしくお願いいたします。
皆さんが住んでいる地域には、どれぐらい自然が残っていますか?
緑に触れ合う場所はありますか?
私の小さな頃は、宮前区内にもそんな場所はまだ残っていて、自然の中で遊んでいた記憶があります。
現在、宅地開発が進み、この前まで畑だったところに家が立ち並び、竹やぶも失われていく姿をよく見かけます。
そんな中、野川地域には<森>が2つまだ残っているのです。
2022年も終わりが近付いてきた頃、野川にある森の1つ、南野川ふれあいの森に取材に行きました。
そこで活動されている<野川はあも>さんのことを記事にしたいと思い、取材依頼をしたのですが、
実は、その時点では〈野川はあも〉さんがどのような活動をしているのかあまり深くは知りませんでした。
自然が好きな人が集まって、植物探索をしている感じ?と、思っていたぐらいだったのです。
【写真:手作りの看板】
知る・学ぶ・守る・遊ぶ・育む
〈野川はあも〉さんは、2004年3月に宮前市民館の生涯学習交流集会
【野川・南野川ふれあいの森を体験しよう】の参加者が有志で立ち上げた、森を守り森の手入れをしている市民団体です。
立ち上げから18年!長い歴史ですね。
コンセプトは<森を育む、森で遊ぶ>
そして、森を守り育てるには、森の状態や生き物たち、植物たちのことを知らなければならない。
知って学ぶため、活動日は自然観察や調査を行い森としっかり向き合っている。
奥深い活動だと知りました。
確かに、その日の活動のスタートは、はあもビンゴから。
森を歩き、ビンゴに書いてあるお題を探していきます。
まさに、遊びながら学ぶ。
私は、じっくり森を歩くこともないのでスタートからとても楽しかったです。
そして、ずっと何という植物か知りたかったものが森の中に咲いていて、教えて頂き知ることができ大きな学びを頂きました。
【写真:はあもビンゴ】
この日の活動
朝はとても冷え込み、森の中一帯に霜柱ができていました。
そう言えば、子ども時代は霜柱を踏むだけでも遊びの1つだったなぁと、昔を思い出し、森のあちらこちらには遊びがたくさん隠れていること、些細なコトやモノでも子どもにとっては全てが遊びの道具になることを改めて感じ、現代の子どもたちにはもっと自然の中での経験をして欲しいなと、霜柱を踏みながら少し寂しさを覚えました。
ただ、〈野川はあも〉に参加している子どもたちの経験値は、明らかに高く、自然の中での学びは大きな財産であることは間違いないはずです。
この日の活動内容は以下4つ。
*はあもビンゴ
*てんとうむしの看板塗装
*落葉かき
*倉庫の片付け
ビンゴで色々な植物を発見したり、看板塗装ではハケを手に取りペンキ塗りを体験し、
大人が集めた落ち葉にダイブして(笑)。
取材をしながら、思わず微笑んでしまう、良い時間を私も体験しました。
【写真:姉妹仲良く看板塗装】
落葉かきの意味
今まで生きてきた中で、落葉かきの経験は数えるほどですが、森の中で落葉かきをしている状況を目の当たりにしたのは、多分今回が初めてです。
単に、枯れ葉が邪魔になるから片付けをしているだけかと思いきや、、、
森での落葉かきは、邪魔な枯れ葉を片付ける以外にも理由がありました。
南野川ふれあいの森は、落葉樹がたくさんあります。
木から落ちた枯れ葉がいつまでもあると、そこに落ちた草の種や木の種が落葉に隠れて太陽の光が当たらなくなり、発芽できなくなってしまいます。
落葉をかいて空気を入れてたくさんの芽が出るようにするのです。
落葉かきは、森を育て守る為の大事な活動で、大きな意味があったのです。
【写真:5人のお子様のパパさんの落葉かきの様子。手馴れたものです。】
みんなの声
☆40代 母 5年目☆
子連れが少ないので、参加すれば知った顔の方が絶対いるようにもっと増えて欲しい。
自然が無くなってきて、自然を感じられない時代だから、季節の移り変わりを肌で感じ自分たちで自然を作っていくという当事者であることがいい。
面倒くさくなる時もあり手放すのは簡単だけど、こういう機会は必要だと思う。
☆50代 父 10年目☆
子どもたちは以前より少なくなっているが自身の5人の子どもは全員参加した。
男の子は小学校卒業まで参加しても、働くより遊びがほとんど(笑)
自然は好きで、来られる時に楽しみながら参加している。元々は奥さんの知り合いの繋がりで参加するようになった
☆役員さん☆
立ち上げから関わっている。
まちづくりには30年携わっていて、ご自身のテーマは、水・森を取り戻したい。森を残したい
最後に代表の伊藤菊代さんにも、お話を伺いました。
樹木医でもある伊藤さん。立ち上げの時にまとめ役が必要だということで代表になった。
6人からのスタートで、募集などで段々と人が増えていったとのこと。
長い年月、はあもの活動に携わっていると昔と今とでの変化もあると思いますが、どんなことが変化しましたか?という質問にはこんなお答えでした。
お母さんと子どもという参加者が多かった最初の頃に比べると、お父さんの参加が増えた。
東日本大震災後から、地域に目を向ける方が増えたように思う。
森の中は大変身した。手入れをしてきたことにより、やぶ→林→森 と変化していった。
大変なことはあまり無いとのことでしたが、外での活動なので暑い寒いなどの気候の変化により参加者を集めるのは少し大変な時もあるようです。
一昨年7月から立ち入り禁止が続いている場所があり、なかなか直してもらえない。
入れる所が狭く活動内容が少し物足りない。早く直して欲しいとのこと。
これは一刻も早く修繕して頂きたいですね。関係各所の皆様、私からもお願いします。
今回の取材により、色々なことを感じることが出来ました。
土の匂いをかぎ、綺麗なお花を見て、落ち葉かきの大切さを知り、長年の皆さんのお力で野川の自然が残されていることを知りました。
少しでも多くの木々や草花を眺めていられる時間を、たくさんの方が感じられたら、野川の町、宮前区、そして川崎市全体がもっともっと笑顔溢れる町になるのでは?と、大袈裟ではありますが、感じられた取材になりました。
代表の伊藤さんはじめ、役員さん、参加されていた皆様。今回はありがとうございました。
(私が場所を間違えて遅刻したことは内緒にして下さいね笑)
参加希望の方や、気になる方は下記ホームページをご覧下さい☆
〔野川はあもHP〕
nogawahaamo.com
【写真:ここから先が面白いのだけど、、】