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★子育てサロン「すこやか神木」ってどんなとこ?
子育てサロン「すこやか神木」ってどんなとこ?
【ご近助コンシェルジュ 宮前・神木・けやき平地区担当/南、2021年4月20日 記】
神木は、とても閑静な住宅街。高層マンションは見当たらない。
近隣にある神木公園は今年3月に改修をされ、遊具もきれいになり、ベンチも増え、まるでパリの公園のようにお洒落な雰囲気になり、子供がいっぱい集まるようになった。
その公園のすぐ側に新神木自治会の会館がある。
子育てサロン「すこやか神木」はその会館の2階で行われている。
2017年3月から4年目。毎月「第2(火)10:00~11:30」活動し続けてきた。
会館と言っても、2012年に完成した木造二階建ての建物で、一軒家といった雰囲気。
コンクリートの建物とはちがって、温かみがあり、しかもきれいで落ち着きがある。
もちろん、3つの会議室と給湯室やトイレが備えられ広さもあり、使い勝手もいい。
主なメンバーは、小川保紀さんと岩崎由美子さん
そして、ボランティアの元保育士の清水さん。
元学校の先生である小川さん。自身も二人のお孫さんがいる。
一緒に活動する岩崎さん。社会人と美容師を目指すお孫さんがいる。お二人は、民生委員・児童委員でもある。
ボランティアには、清水さんの他にも助産師さんなどの経歴を持つ方々が参加し子育てサロン「すこやか神木」は運営されている。
【写真:新神木自治会館】
赤ちゃんとママのほっと息する場所
取材の日も、子育てサロン「すこやか神木」は、いつもどおりにオープン。
でも、まだ誰も来ていない。
実は、「すこやか神木」は、4月はちょっとばかり暇なのだ。
「すこやか神木」に来るママは共働きがほとんど。保育園が始まると職場に復帰し、子供たちも卒業していく。
いつも何人くらいくるんですか?と聞くと
「毎月1~5人。0歳~1歳ぐらいの子。同じくらいの年齢同士だから危なくないし、静か。基本コロコロ転がってる赤ちゃんばかりだからね(笑)。」
大きなイベントもしないし、特別なプログラムがあるわけではない。
ボランティアでくる保育士さんが読み聞かせしたり、音楽演奏をしたりすることもあるが、基本は、ちょっと休憩する場所、安心して遊ばせる場所という感じだ。
お二人とも笑顔で「すこやか神木はこのぐらいの感じでいいんだよね。」と言う。
「もうすぐ働きに出るよ~なんて話を他のママから聞いて、できるんだーって勇気もらって仕事復帰を決めたりするママもいたり。保育園の情報を交換したり。私たちが見ててあげるから、同じママ同士で、ちょっとお話して、ちょっと息を抜いてもらえる場所。そんな感じでいい。」
【写真:赤ちゃんものんびり】
もう一つの顔、地域交流サロンの活動
「すこやか神木」にはもう一つ顔がある。
開催日には、2Fの2室を貸し切りし、その一部を地域交流サロンの会場として地域の方々に、お茶飲み、サークル活動の打ち合わせなど、自由に利用してもらっている。
そもそもの始まりは小川保紀さん。元々学校の先生で定年退職後手伝うようになった自治会の活動を通じ、民生委員児童委員となり、土橋やけやき平の子育てサロンの活動を知った。当時、新神木には子育てサロンはなかったため、してみたいと考えた。
開始するにあたって、他の子育てサロンのように地域と協力体制を作ろうとしたが、「すこやか神木」は近くに協力を頼める幼稚園や保育園がなく、保育士さんを呼んだりが難しく、また当時は、後発だったため、民間の教室などもすでに他の子育てサロンの協力で手がいっぱいで難しかった。
そんな事情もあり、それなら自分たちでできることをやろうと、他とは少々違い、単なる子育てサロンではなく、ティーサロンも開催し、多世代がお互いに活動を支えあえる地域交流の場として始めることになったのだ。
開催日は、新神木自治会の広報誌「しんぼく」や神木公園前の自治会の掲示板で告知している。広報誌はみやまえご近助さんのサイトにも掲載しているので参考にして頂きたい。
さて、地域交流の場としたことで、いいこともあった。交流サロン企画として、「すこやか神木」でハーモニカ演奏会をしてもらうことができたのだ。
また、子育てサロンと交流サロンでは毎回、ティーサロンとして、ハーブティを提供しており、参加者とともにちょっとしたティータイムを楽しんでいる。
毎月開催するのは大変じゃないですか?と聞くと
「今日みたいに来ない日もあるし。そういう日は、自分たちの情報交換でおしゃべりを楽しむ。誰か来てくれたら、また交流して楽しむ。自分たちが楽しいから続けてられるんですよ。」と言っていたのが印象的だった。
しかし、コロナの影響でティーサロンは中止。サークル活動も自粛しているという。
「もし一緒に活動したいサークルがあれば『すこやか神木』の開催の日は2階の一部を無料で貸せるんですよ。1Fには台所もあるし色々便利に使える。興味のある方は是非お問い合わせください。」という話題に。
とにかく、どんな状況も前向きにとらえているお二人。
【写真:音楽演奏会】
楽しく長ーく続けるのがコツ
ボランティアに参加すると「すごいね、えらいね」と言われることがある。
ちょっとした違和感を感じていたのだが、今回の取材を通じてボランティアっていいよと伝えられる気がしている。
お二人とお話しすると、話が尽きることはない。生活のこと家族のこと様々な内容でお話が弾むのだ。
サロン一つとっても、今後どんな活動が喜んでもらえるかな、音楽・ヨガ・茶話会等々。妊娠中は行けるところも限られてしまうので「やっぱりプレママさん向けの活動を増やしていくのがいいかなあ」なんて話が次々と出てくる。
本当に楽しんでいるのが伝わってくる。
活動の中で様々な人と関わり、身近な生活を豊かにできる。
ボランティアっていいなと感じた取材だった。
もし、これからボランティアに参加してみたいと考えている方がいたら、小川さん、岩崎さんに会ってお話ししてみてほしい。きっと素敵な活動のヒントをいただけることと思う。
【写真:手作りのおもちゃたち】