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★制約の中でもできることは?
自粛中の地域活動
自粛生活中に最も変わったこと。それは少年野球の練習と試合が全て禁止となったことだ。
私はコーチとして週末の2日間みっちりと参加していたが、それがポッカリ空いた。チーム練習の代わりに父子で自主練をしたが、それが終わると息子と新たに購入したバスケットゴールを組み立てたり、息子の刀作りをサポートしたり、一緒に畑仕事をしたり、以前はできなかったことができる貴重な時間となった。
地域活動もことごとく中止となった。自治会では盆踊りが、神社では夏祭りが、農協青年部でも夏までの全ての活動が中止。今年から役員を務める小学校のPTAでも運動会から秋のフェスタまで全て中止となった。
花屋でできること
そんな中、運営する花屋はできる範囲で活動を続けた。春の植え替えと自粛期間が重なったこともあり、ガーデニング用の花苗を求めるお客様が例年の3倍ほどいらした。
店舗が屋外であるため密にはなりにくいが、距離を喚起するポスター、密接防止の名札、レジ待ちの表示とクリアシートの設置など、感染防止策を講じて店を開け続けた。
予定していた「花ノマルシェ」やワークショップは中止したが、何もかも中止ではなく、その中でできることを考えた。
マルシェが中止だと、小物作家さんが作り溜めてくれていた作品が行き場を失う。しかし日時を決めてイベントをすると短時間に人が集まり、密集、密接が起こる。
そこで、販売する日を一週間に延ばして委託販売することにした。これなら密にならずに作品をゆっくり見てもらえる。
父の日の週、花ノ停留所の一部は「コモノ停留所」に変わった。
もう一つはマスクの販売。マスクが薬局から姿を消した4月、スタッフが手作りして販売を始めた。すると、花ノ停留祭で参加してくれた小物作家さん達が出品してくれ、様々な色や柄、形やサイズのマスクが店頭に並んだ。近所の感染防止につながるようにと願い、スタッフの一人が始めたことだったが、連日多くの方が手にとって行かれた。
コロナ後も変わらず。
花屋のスタッフは、自粛中も地域に何が必要かを考えて実行していたように思う。それは志を同じくする小さなチームだからできた。
しかし「地域」で括る組織でそれは難しい。制約のある中で何ができるかの議論を始められないこともあった。
不特定多数が集まるイベントは当然無理だし、感染防止が最優先だが、防止しながらできることはないか?
コロナ後の日常は一変しているかもしれないが、地域で関わる人たちが「生き活きと生活」できるよう、変わらずに活動を続けていきたい。
【ご近助コンシェルジュ:山田佳一朗】